こんにちは、うにです。
私は小さいころ両親のことをパパママと呼んでいました。
当時はパパママ呼びというのは珍しく、周りのほとんどがお父さんお母さん呼びでした。
私は小学校へあがってからパパママと呼ぶことが恥ずかしいと思うようになり、途中でお父さんお母さんと呼ぶようにしたんですが、呼び方を変えるときがものすごく恥ずかしかったことを覚えています。
パパママと呼ぶのが恥ずかしい
あれは忘れもしない小学3年生のとき。
授業で私の家族というテーマの作文を書かされて、一人ずつみんなの前でそれを発表しました。
先生は「家での呼び方のまま紹介してくださいね」と。
つまり「私のママは〇〇で…パパは〇〇です…」というふうに発表しろということでした。
それまでパパママ呼びをまわりの友達に隠していた私はゾッとしましたね。
まずい、みんなにバレちゃう…と。
結局クラス32人中2人しかパパママ呼びはいませんでした。
私ともう一人は男の子。
その男の子はクラス全員の前で泣きながら発表していました。
恥ずかしくてたまらなかったんでしょう。
「パパママだって(笑)」とクスクス笑う声もありましたし。
今にして思えばお父さんお母さんで紹介したらいいのに、その子は正直にパパママを公表してがんばったなぁと思います。
男の子だからよけいに恥ずかしかったんじゃないかな。
ちなみに私も恥ずかしい気持ちでいっぱいになりながらも「私のママは…」と発表しました。
もちろんクラスの子に笑われました。
こういうことがあり「なんでうちはパパママ呼びなんだ…」という少し怒りのような感情も当時は持ってましたね。
突然呼び方を変えるのって恥ずかしい
パパママ呼びが嫌になった私ですが、突然お父さんお母さん呼びにすることはできませんでした。
なんだかすっごく恥ずかしかったから。
「今日からお父さんお母さんって呼びます!」なんて言えなくて。
だから「ねぇねぇ」とか「あのさぁ」とか言って、ごまかしていました。
なんだか、パパママ呼びを否定することで両親を否定してしまうような、そんな気持ちも少しありました。
兄も当時は友だちにからかわれて嫌だったそうです。
なので小学生のとき突然「父ちゃん母ちゃん」と呼ぶようになりました。
これもすごく恥ずかしかったそうです。
はじめて「お父さん」と呼んだ日
やはり普段の会話で親のことを呼ばないというのは難しかった。
ついに「お父さん」と呼ぶ日がきました。
もう本当にはずかしかった。
呼び方変えるのってなんであんなに恥ずかしいの?
友だちなら「じゃあ〇〇って呼ぶね!」って気軽にいえるのに、親になるとどうしてこんなに恥ずかしいのか。
私が恥ずかしながら「お父さん」って言ったのを何も言わずニコニコして見つめてくる母もイヤだったな。
親から変えてほしかった
今にして思うのは親が子どものそういう変化に気づいたときに自分から「呼び方変える?」と提案してほしかった。
子どもがパパママ恥ずかしくなったんだろうなってわかったら
「今日からみんなでお父さんお母さんに呼び方変えようか!」
とか親のほうから言ってくれたらだいぶ楽だったんじゃないかと思います。
とはいえ、いま娘はパパママと呼んでいます。
私は自分の経験からさいしょはお父さんお母さん呼びにしていたけど、娘のことばが遅かったために言いやすいパパママに変更しました。
それと今では時代が変わって、子どもの大半がパパママと呼んでいるというのを聞いたからです。
甥っ子は高校1年生で、今もパパママ呼び。
テレビを見ていても二十歳そこらの男性がパパママと呼んでいるのを見て、それがふつうになったのかなぁと思うことがあります。
でも娘の結婚相手が親のことをパパママって呼んでいたらちょっと違和感かんじてしまいそう。
だけどそんな私の考えはきっとこのさき時代遅れと言われるんでしょう。
今パパママ呼びが主流になったとはいえ、大きくなったときにお父さんお母さん呼びに変えたいと思う子どももいると思います。
そんな変化にもし気づいたら親御さんは子どもの気持ちを受け止めてあげて率先して呼び方変えることに協力してほしいなぁ。
私自身もそうしようと思っています。
以上、パパママ卒業に苦労したおはなしでした。
おしまい。