ばあちゃん

ばあちゃんが脳梗塞でたおれた。

急いで地元に帰ってお見舞いにいったけど

ばあちゃんは「あ、あ…」しかしゃべられなくなっていた。

もともとおしゃべりが好きでいつもにこにこしていたばあちゃん。

90歳をすぎて認知症が進行しておなじ話ばかり繰り返していたけど

わたしのことはずっと覚えてくれていたし

娘の名前もがんばって覚えようとしてくれていた。

このあいだ会った時には元気だったのに。

もうあの話は聞けないの?

 

ベッドに横たわるばあちゃんは右手はかろうじて動かせるみたいでわたしの手をぎゅっと握り返してくれた。

その見た目とは裏腹にばあちゃんの手はとても力強かった。

とりあえず今のところ命に別状はないってわかったけど

点滴でどこまでよくなるのかな。

またおしゃべりできるようになるんだろうか。

そもそもあと何年…って考えたらたぶんそう長くはないのかもって思ってこわい。

 

わたしの中のばあちゃんは昔から変わらない。

元気でいつも笑っててがんばりやさんで

大きな声でわたしの名前を呼んでくれるのに。

現実は会うたびに弱く小さくなるばあちゃん。

ばあちゃんいつのまにこんなに年取ってしまったん?

 

大人になってから実家に帰るたびにさみしさを感じる。

大好きだった場所、もの、ひとが少しずつなくなっていく。

大切なものも増えたけど、ふるさとが変わっていくことがこわい。

結婚して何年たっても全然この土地に慣れない。

いつだってふるさとが恋しい。

そこがわたしの原点だから。ずっと変わらないでほしい。

 

いろんなストレスでちょっと落ち気味。

急にハイになったり急降下したり。

常にまとわりつく不安をふりはらいたい。

いろいろな環境がかわるこの季節のせいもあるかな。

夫は仕事で忙しいから朝ちょっと顔を見て話すくらい。

さみしいなー

毎日夕方~夜はヘトヘト。

娘にも十分にかまってあげられない。

とりあえず4月から夫の異動が決まったから

今より早く帰ってこられるみたい。待ちどおしい。

そしてなによりばあちゃん元気になって。